お店にもよく来てくれる静岡の高校生バンド、「Plug and Pray」が、今まで作成したオリジナル曲をCDアルバムにして発売しました。オリジナル曲を作るというだけでもすごい事ですが、今回発売したのはなんと８曲入りアルバム。高校の部活動の集大成として、卒業制作の意味も含んだCD発売。制作秘話や、若者の熱い思いを聞いてみました。（インタビュー/原田貴久）

2/24に発売されたアルバム「蝶の五臓八腑」。直販サイトはこちら

――CDリリースおめでとうございます。

メンバー全員　ありがとうございます。

――このホームページを見ている方で、皆さんの事を知らない方もいらっしゃると思いますので、簡単に自己紹介をお願いします。

みのり　静岡西高校の音楽部に入部し結成された、５人組バンドです。

――音楽部、というと、どんな部活でしょうか？

みのり　いわゆる、バンド、軽音楽部ですね。そこで出会った「奇跡の５人」です。ギターのみり、ドラムのあすか、キーボードのやあちゃん、ベースのこーだい、そしてギターボーカルの私。

写真左から、やあちゃん（Key）、みのり（Gt&Vo）、みり（Gt）、こーだい（Ba）、あすか（Dr）

――バンド名の由来、はありますか？

みのり　辞書で、何かカッコ良い名前がないかな、と調べていたら、たまたま「Plug and Play」という言葉を見つけて。でも、部活動のバンド名提出の際、つづりを間違えてしまったんです。

――あ、なるほど。「Play」が「Pray」になってしまった、と。

みのり　そうそう。

あすか　頭悪い。

全員　（爆笑）

みり　でも、結果的にカッコ良いバンド名になったな、と思いました。

――なるほど、ここでも奇跡が起こったわけですね。

みり　はい。こうなる運命だったんだと思います（笑）

～音楽部の活動～

――静岡西高校の音楽部って、どんな活動をされているのですか？

こーだい　基本的に、バンド演奏については、自分達でオリジナル曲を作成し、演奏する、と言う事をモットーにしています。

みり　その曲を、大会やコンテスト、ライブハウスなどで演奏しますね。

――なるほど。オリジナル曲は絶対作らなきゃならないんですね。この2年半でどれくらいの曲を作ったのですか？

こーだい　13。

――13曲も！？すごいですね。

こーだい　もちろんカバー曲もやったりしましたよ。それらの曲を、地域のイベントなどでも演奏していました。

あすか　老人ホームとか。

――お祭りや老人ホームの慰問など、という事ですね。素晴らしい地域貢献ですね。

～各コンテスト、大会で数々の賞を受賞～

――さて、いろいろな大会やコンテストで表彰されてきたと聞いています。受賞歴を教えてもらえますか？

こーだい　１年生の12月、東海地区の高等学校が参加する、中部地区高等学校軽音楽部対抗バンドバトルに出場し、準優勝しました。名古屋で開催しました。原田さん見に来てくれましたね。

あすか　え？原田さん来たっけ？

全員　（爆笑）

――君は、今日はもうしゃべらなくて良いよ（笑）

彼らにとって初めての大きな舞台で準優勝を獲得。飛躍のきっかけとなった。

みのり　その翌月の、第10回ヤマハミュージックレボリューション静岡大会で優勝し、東日本FINALに出場しました。

ヤマハが主催するバンドコンテスト。ここからたくさんのメジャーアーティストが世に出ている。高校1年生ながら、彼らもその舞台で演奏する事ができた。

あすか　その翌月に、K-mixの神谷宥希枝さんの番組、独立宣言の、ザ☆オーディションの静岡予選を勝ち上がり、3月の本選に出場しました。

やあちゃん　3月末に行われた、Teens Rock in Aichi でグランプリを獲得し、夏のTeens Rock in HITACHINAKA 全国高校生アマチュアバンド選手権に出場出来ることになりました。

――1年生の最後の4カ月、すごいですね。

みのり　2年生になってからの最初の大会、静岡県高等学校軽音楽大会で優勝し、全国大会への出場権を得ました。

――それはいつ頃ですか？

こーだい　4月の24日でした。

――すごい覚えてますね。

あすか　怖～（笑）

やあちゃん　全然覚えて無い（笑）よく覚えてるね？

みのり　その後は少し空いて、夏ですね。8月にTeens Rock in HITACHINAKA　に出場しました。


彼らが出演した中でも１，２を争う規模のステージ。臆する事無く演奏する姿に、彼らを初めて見る観客も声を上げて応えた。

――メジャーアーティストが集うフェス、Rock in JAPANが開催される場所ですね。3月の愛知で勝って、全国の舞台。

こーだい　プロが演奏する場所で、同じ音響で演奏出来て、すごい気持ち良かったですね。同じ8月に、静岡県高校生バンドコンテスト「SOAR」でグランプリを取りました。

バンドコンテスト「SOAR」でグランプリを獲得。副賞として東京の音楽専門学校でのレコーディングを実施。一発録りとは言え、彼らにとって初めての本格的なレコーディングとなった。

やあちゃん　この時期に全国高等学校軽音楽大会、いわゆる私達軽音部の最大の目標である、全国大会に出場しました。

この2年生での全国大会出場。この頃から彼らの名前は県外でも知られていくことになる。

――すごいたくさんの大会、コンテストで優秀な成績を収めていますね。

あすか　その後は、さっき言ったK-mixザ☆オーディションで、2年連続で本選に出場し、グランプリとオーディエンス賞とドラムで個人賞をもらいました！

みのり　え？個人賞もらった？

あすか　もらったわ！（怒）

やあちゃん　私も、他にキーボードで出演した人がいなかったので、個人賞もらいました（笑）

全員　（爆笑）

あすか　あれはウケた。

K-mixザ☆オーディションでグランプリを含む各賞を受賞。副賞として楽曲のレコーディングがあり、後日K-mixの神谷宥希枝さんの番組をはじめとした各プログラムでオンエアもされた。

――個人賞もたくさんもらってきたんですね。素晴らしい。ここまでが2年生。

みのり　3年生の時は、また県大会で優勝し、2年連続で全国大会に行きました。入賞は逃してしまいましたが、8位と言う成績を収める事ができました。

――部活動としては、以上の成績を収める事ができた、という事ですが、静岡の一高校生バンドとしての活動もされていたんですか？

こーだい　そうですね。地元や東京のバンドとの繋がりなどで、多くのライブを地元のライブハウスで行い、2年生の秋には150名くらいのお客様を集めたライブを開催する事が出来ました。

みのり　あと、浜松で行っている市民音楽祭、やらまいかミュージックフェスティバルにも出演させてもらいました。

――静岡市内だけでなく、遠方にも足を伸ばしていたという事で、高校生としては、かなり活発に活動されていたという事ですね。こういった積極性が、バンドの成長に繋がったのでしょうね。

長くなったので本日はここまで。曲作りやアルバム収録曲への想いなどを語ってくれましたので、後日この続きをアップします。

インタビューその２はこちら

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