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ドビュッシー作曲〈月の光〉【曲について語ってみたVol.3】｜富士店

スタッフコラム｜ショップ

タイトル通り唐突に語るシリーズ３回目です！！今日取り上げたいのは８月が誕生月のC.ドビュッシーの曲。
暑くて寝苦しい夜が続いていますので、今回はしっとり涼しい夜を思わせるこちら。

よくテレビやCMなどで使われる、C.ドビュッシー作曲〈月の光〉についてです！

C.ドビュッシーってこんな人

クロード・ドビュッシーは1862年生まれのフランスの作曲家です。性格は気難しくて内気、非社交的だったとか。

ドビュッシーはなかなかのプレイボーイで、女性関係のトラブルも絶えませんでした。調べてみると分かりますが、泥沼なんてものじゃありません。不倫は当たり前で、なんと自殺未遂者が2人も出てしまっています。沼がかわいいレベルですよ。そんな修羅場の中でよくあんな綺麗な曲が書けるなぁと感心しちゃいました。

一方でドビュッシーは子煩悩であったことでも知られています。2番目の妻との間に生まれた娘をシュシュという愛称で呼んでいました。
シュシュ＝キャベツだそうで。フランス語だと「かわいい」の意味もあるようです。キャベツちゃんって響きがちょっとかわいい。
さらにその娘のために〈子供の領分〉という組曲を作曲しています。もうめちゃめちゃに可愛かったんでしょうね。

ドビュッシーの音楽は印象主義音楽（印象派）と言われています。彼自身はそのように呼ばれることを嫌っていましたが、伝統的な音楽にとらわれない独自の音楽は、多くの作曲家に影響を与えました。

印象主義音楽とはクラシック音楽の流派の1つです。特徴を簡単にいうと、気分や雰囲気を思わせるような曲って感じです。聴いてみると分かりますが、どことなくぼやかしたような雰囲気があります。
印象主義の作曲家たちは美術の技法である点描の理論を音楽にも取り入れて、数々の作曲技法を編み出しました。点描で描かれた絵は輪郭がはっきりしたものではなく、ぼんやりとしたものになってます。ぼんやりした雰囲気ってところが音楽の特徴と似てますよね。

ドビュッシーはその印象主義音楽（印象派）の代表ともいえる作曲家なのです。

月の光ってこんな曲

さて曲についてなんですが、聞けば「あーこれね！」というくらい有名ですよね。静かで優しくて、少し切なさも感じる曲です。

〈月の光〉はポール・ヴェルレーヌというフランスの詩人の詩から着想を得て書いたものです。当初は「感傷的な散歩道」というタイトルで出版されていましたが、後に変更されています。

この〈月の光〉、元々《ベルガマスク組曲》という組曲の中の３曲目にあたります。１曲だけずば抜けて有名になってしまっていますが、他の曲も大変に良いのと、続けて聴く〈月の光〉もとても美しいので、興味がある方はぜひ聴いてみてください！

オススメ楽譜

長くなってしまいましたがオススメ楽譜もご紹介します！

いつも通りピース楽譜をご紹介しようと思ったのですが、こんなのがあったので今回はこっちを！

こちらはヘンレ社が出版している楽譜、通称"ヘンレ版"です。レイアウトが見やすく、原典版といえばヘンレというくらいの大御所です。
原典版とは、作曲者が書いたことだけを載せた楽譜です。書かれている強弱記号などは、出版会社によって丁寧に推測されて付けられている場合があります。編集者の好みによって書き加えている場合もあったりするので、作者の書いたことだけを知りたい場合は原典版の使用をオススメします。

続いては初心者さん向け！