クリスマスが近づいてくると、ジングルベルや赤鼻のトナカイなどに混じって聞こえてくる、≪アヴェ・マリア≫
あれっていろいろな人が作曲してるんです。
特に有名なのはグノー、カッチーニ、シューベルトが作曲したアヴェ・マリアで、3大アヴェマリアと呼ばれています。
今回はその3大アヴェ・マリアについてざっくり書きます！

グノーのアヴェ・マリア

まずはこのS.グノーの≪アヴェ・マリア≫です。
こちらはJ.S.バッハの≪平均律クラヴィーア曲集第1巻≫にある〈前奏曲第1番ハ長調〉を伴奏にして、聖母マリアの祈祷文と呼ばれるラテン語の文章を歌詞につけた曲です。

この祈祷文にはたくさんの作曲家が曲を付けています。なので基本的に歌詞は一緒のことが多いです。わー覚えやすい！
その中でも有名なものがこのグノーのアヴェ・マリアになります。

カッチーニのアヴェ・マリア

これがG.カッチーニ作曲のアヴェ・マリアなんですが、実はカッチーニ作曲じゃないのでは？と言われています。

本当に作曲したのはV.ヴァヴィロフという作曲家兼リュート奏者で、自身も演奏したレコードの中で作曲者不詳としてアヴェ・マリアを発表した経緯があります。ヴィヴァロフの没後カッチーニの名前が書かれたことから、「カッチーニのアヴェ・マリア」として有名になったといわれています。

出典も楽譜も明らかになっていない点も怪しいとされる理由の1つです。
更に歌詞が「アヴェ・マリア」を繰り返すだけなのも、バロック様式っぽくなくて怪しい...と言われている曰く付きの曲です。

シューベルトのアヴェ・マリア

最後はF.シューベルトのアヴェ・マリアです。
シューベルトは歌曲王とも呼ばれるくらい多くの歌曲を作曲した人です。

このアヴェ・マリアはウォルター・スコットという詩人の詩に曲付けしたものになります。
なのでグノーのアヴェ・マリアと違って祈祷文ではなく、ドイツ語訳された詩が使われています。

また「シューベルトのアヴェ・マリア」として有名になっていますが、本当の題名は≪エレンの歌第3番≫といい、ディズニーの「ファンタジア」にも使われています。どこに使われているかはぜひ探してみてください♪

クリスマスにオススメです！

そういうわけで3大アヴェ・マリアでしたが、3曲とも簡単アレンジされて載ってる楽譜があるんです！

いかにもクリスマスですよね。こちら簡単アレンジバージョンですが、上級者向け曲集にもこの3曲が掲載されている楽譜もあります。
ピアノピースも出版されていますので、1曲ずつも購入可能です。

他にもクリスマス楽譜はたくさん出版されていますので、気になる方はぜひすみやグッディ富士店へお問い合わせください。

担当：赤池

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